チャオプラヤ川は、バンコクの西部を南北に弧を描くように流れ、トンブリー地区とラッタナーコーシン島を自然に隔てています。特にラッタナーコーシン島は、バンコクの発祥地として知られ、多くの観光名所が集まっています。チャオプラヤ川の水上交通は、主に以下の4種類に分けられます。
1. チャオプラヤ・エクスプレスボート(公交船)
チャオプラヤ・エクスプレスボートは、川に沿って南北に運行され、バスのように各駅に停まります。乗船時にチケットを購入し、降船時には再度チケットが必要です。道路の渋滞に比べ、船での移動は便利で速いことが多いです。
2. チャオプラヤ観光船(ブルーライン)
観光客向けに設計されたチャオプラヤ観光船(ブルーライン)は、観光名所に停まる専用の船です。船上では観光案内も提供されています。
3. ホテル無料シャトル船
チャオプラヤ川沿いにあるホテルのほとんどは、無料のシャトルサービスを提供しています(シャングリラ、ヒルトン、ラマダ、アヴァニホテルなど)。主に以下の2つのルートがあります。
- ルート1:ホテルの桟橋からサトーン桟橋(セントラル桟橋)までの往復。サトーン桟橋ではBTSサパーンタクシン駅に接続できます。
- ルート2:ホテルの桟橋からアイコンサイアム桟橋までの往復。アイコンサイアムは巨大なショッピングモールで、バンコクのカウントダウンイベントも開催されます。
運行間隔は30~60分で、ホテルの宿泊客限定のサービスです。利用方法は簡単で、サトーン桟橋でBTSに接続したり、アイコンサイアムでショッピングや食事を楽しんだりできます。
4. チャオプラヤ川無料シャトル船
チャオプラヤ川の無料シャトル船は、現在3つのルートが運行されています。バンコクの渋滞を避けるために、これらのルートは非常に便利です。
- ルート1(9:00~23:00):サトーン桟橋とアイコンサイアムを往復。
- ルート2(9:00~23:00):シーフラヤ桟橋とアイコンサイアムを往復。
- ルート3(16:00~23:30):サトーン桟橋とリバーサイドナイトマーケットを往復。
運行間隔は20~30分で、混雑状況に応じて臨時便が追加されることもあります。BTSサパーンタクシン駅から無料シャトル船に乗り換えて、アイコンサイアムやリバーサイドナイトマーケットへアクセスできます。
5. チャオプラヤ川横断フェリー
チャオプラヤ川はバンコク市内を流れていますが、両岸を結ぶ橋は少ないため、横断フェリーは両岸を移動する最も速い手段です。観光客がよく利用するのは、ワットアルン(暁の寺)とワットポー(臥仏寺)を結ぶルートです。
- ルート:ワットアルンとワットポーを結ぶルートが最も人気。
- 運行間隔:随時運行、到着次第出航。
- 料金:1回5バーツ。
陸上交通で対岸に行くには遠回りが必要で、渋滞も避けられません。そのため、横断フェリーは非常に重要な交通手段です。例えば、ワットアルンから対岸の王宮まではわずか5バーツで移動でき、安くて速く、常に満員状態です。
チャオプラヤ川の水上交通は、バンコクの観光や移動に非常に便利です。無料シャトル船や横断フェリーを活用して、効率的にバンコクの魅力を楽しんでください。